HP


HP    Profile    Information    Gallery

2012/10/06

水と遊び、水を知り、水に習う (2)

小川のせせらぎの音を聞きながら、小川に沿った小道を登っていく。
まっすぐに起立した杉の木の姿勢が気持ちよく、私の背筋を伸ばしてくれる。
川の流れる音に混じって小鳥のさえずる声が聞こえてくる。
大きなトンボが紙飛行機のように音も無く飛んでいく。
少し開けたところがあり、そこから川岸に降りて行く。
丁度腰掛けられる大きさの岩が流れの中に居座っている。
そこに座って辺りを見渡す。
自然のもの達のすべてが目に入ってくる。
こんなにも多くの名を知らないもの達がいる。
それぞれが音を出して交響曲を奏でている。 
頭の中で考えることは何もない。ただそこに居る。時間が過ぎていく。
周りから押しつぶされそうな小さな存在である。
このままでいい。こんな豊かな空間をいただいている。
これ以上の何が必要というのか。
足元を生まれたばかりの水がさらさらと流れている。
そんなお気に入りの場所がある。