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2012/11/24

水と遊び・水を知り・水に習う (16)

この時期野原に出るといろいろな草草がいまの状態を見せていて面白い。
萎れて横たわっているもの、可愛い小さな花を咲かせているもの、
枯れていながら鮮やかな茶色を誇っているもの様々な景色が見える。
春の野原はひたすらいのちが青く輝いて見えるが、
いまの野原は悲喜こもごもの様子を見ることが出来る。
私の好きなものはタンポポの綿毛である。
風に飛ばされる前の丸く膨らんだ様子が美しい。
その一本の種子が飛んでいってどこかに落ち、そこで根づいて、
花を咲かす。そこからまた飛んでいきどこかにたどり着く。
まるで命と一生を風まかせに生き続けているようだ。
漂白の詩人の彷彿させる。
飛んでいる様子を見るとヘリコプターの羽根のように風に乗って、
パイロットが乗っているようである。
自然は人間が創る精密機械以上のものを持っている。
それもただひたすら命を生かすために・・・