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2013/05/11

水と遊び・水を知り・水に習う (64)

散歩中にどこからともなく漂ってくる藤の香。
棚から垂れ下がっているもの。植木鉢の中でつつましく咲いているもの。
どれもいい香だが、その甘い香に誘われて蜂が寄ってくるので気をつけなければならない。その藤も盛りを過ぎ、次にバトンタッチするのが、桐の花である。
この花は庭木では見れないが、広い所で真っ直ぐ伸びた木に上のほうで立つようにして、咲いている。同じ紫色をしているが藤は垂れ下がって咲いているが、
桐は立って上に向って咲いている。高いところにあるので花の形は良く見えない。
落ちた花でも強い芳香がある。昔は女の子が生まれると、
桐の木を植えて嫁入り道具の桐の箪笥をつくる準備をした。
桐を見ると子供の頃、桐の下駄を買ってもらった事を思い出す。
軽くて、きれいで他所行き用だった。だいじに長く使った記憶がある。